品質向上に向けて
弊社では、最高の仕上がりを目指して、最適の電着状況を作り出すべく、ベテラン作業員による様々な工夫が日々行われております。

また、製品のより良い仕上がりのためには、お客様との事前の打ち合わせが不可欠と考えておりますので、その点、ご面倒おかけしますが、予めご理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

以下に、電着塗装で見かける代表的な不良の種類と弊社における対策をご紹介致します。
  • エアポケ

    エアーポケットの略称で、お椀上の製品に置きやすく、薬液に浸した際、製品上部に空気が残ってしまい、その部分だけが電着されないという不良のことです。
    ⇒製品のハンガーへの掛け方を工夫することで、ある程度防ぐことが出来ます。
  • 通電不良

    ハンガーとの相性が悪いと起きやすい不良で、電着時に製品に正常な通電がなされず、電着に必要な電気化学反応が起きないというものです。
    ⇒ハンガーと製品の密着性を高め、ハンガー上でのぐらつきを抑えることで、ある程度防ぐことが出来ます。
  • ゴミ

    ゴミが付着していることによって、塗膜に歪みや穴が出来る不良のことです。
    ⇒製品を予め洗浄しておくことで、ある程度防ぐことが出来ます。
  • 吹き出し

    製品の一部にたまってしまった薬液が、焼付乾燥時に加熱され、沸騰して吹き出し、塗膜を凸凹にしたり、製品の仕上がりを汚くしたりする不良のことです。
    ⇒製品のハンガーへの掛け方を工夫することで、ある程度防ぐことが出来ます。
  • 汚れ

    元の製品表面に何らかの汚れ(サビなど)があると、電着塗装ではその性質上、その汚れの形状を反映した形で、塗装がなされます。電着自体の異常ではありませんが、形状の不良と言われております。
    ⇒事前の検査などで、見つけ次第、お客様に連絡しております。
    弊社では、電着以外でお客様の製品の形状に手を加えることは行っておりません。そのため、検査・分別後に、お客様にご連絡申し上げ、対応をご相談させていただいております。