共用ハンガー/専用ハンガー
ハンガーについて
電着塗装の仕上がりには、ハンガーとの相性が大事です。


ハンガーは、製品を生産ラインに流すためのものですが、ハンガーと製品の相性が悪いと、固定がゆるくなりやすく、通電不良といった不良の原因になります。


具体的に重要なのは、製品をハンガーに掛ける場所とハンガーの固定具部分(通称、ツメ)との相性ということになります。


弊社では、ベテランの作業者が共用ハンガーから最適のハンガーを見つけ出し、製品を掛けるという体制で臨んでおりますが、やはり、最善の策としましては、お客様とご相談の上になりますが、各製品専用のハンガーを作製することをお勧めしております。


ハンガーの種類は、大別すると以下の二種類になります。
  • 共用ハンガー
  • 専用ハンガー

共用ハンガー

弊社で使用しております共用ハンガーの内、代表的なものこちらになります。
弊社では、種類:約60種、本数:約2000本のハンガーを保有しており、お客様の製品とのベストマッチングを図っております。
品質維持のために
  • ①定期的な洗浄(表面の研磨、塗料の剥離など)・修理・廃棄
  • ②取引先と共同で専用ハンガーの製作

専用ハンガー

お客様の製品とハンガーのベストマッチによって、高品質の仕上がりを期待することが出来ます。
そのため、お取引内容によりましては、お客様の製品専用のハンガーの作製をお勧めしております。
専用ハンガー作製までの流れは、以下の通りです。
  • お客様から、専用ハンガー作製の了承をいただきます。
  • 弊社の治具担当者とベテラン作業員による検討会議が行われ、お客様にご提示するサンプルの形状を検討します。
  • 検討会議で決定しましたサンプルの仕様書を持って、ご予算なども含め、お客様と検討を行います。
  • お客様からご了承をいただいた仕様でサンプルを作製し、製品をそのサンプルハンガーに掛け、実際の電着工程で流してみます。工程での様子や製品の出来栄えなどをご報告させていただき、最終的な検討を行います。
  • 最終的な検討を経た仕様で、専用ハンガーを作製し、実際の生産での使用が開始となります。
①から⑤までの工程には、合計で約1か月ほどいただいております。

多くのお客様が、専用ハンガーと並行して、共用ハンガーもご利用いただくため、実際に製品が生産されるのに約1か月かかるわけではありません。